戦死したアンニャ(長兄)をおもう時、 詩人の憤りは行き場を失う。 3人の息子を育てた母をおもう時、 詩人の喜びも悲しみも跪(ひざまず)く。 自身の内側を鋭くえぐり、 動かしがたい記憶と対峙せざるをえない 詩人・あゆかわのぼるの魂魄(こんぱく)が 込められた第10詩集。